インドネシア:貴金属店に強盗 ジャカルタ特別州 治安悪化に黄色信号
ジャカルタ特別州政府の労働局はこのほど、4日までに州内の企業に勤務する労働者3万137人が解雇され、13万2279人が無給の自宅待機を命じられていることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞で、収入を得る手段を絶たれた人が増えるなか、治安の悪化に黄色信号が灯っている。
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この状況下で6日午後1時15分ごろ、西ジャカルタ区クンバンガンにある貴金属店に拳銃を持った6人組の強盗が押し入り、店頭のショーケースに入った4億ルピア相当の貴金属を奪って逃走した。けが人はいなかった。
貴金属店のある通りでは事件当時、新型コロナウイルスの感染防止のため、多くの店が営業を自粛。人通りは平時の半分以下になっていたという。貴金属店の2軒隣でワルン(屋台)を営む女性は、「近隣の事情に詳しい誰かが、人通りの少ない時間を狙ったのではないか。怖くて仕方ない」と話した。
一方、北ジャカルタ区チリンチンでは4日、窃盗の疑いを掛けられたトランスジェンダー(性同一性障害)の住民(42)が、地元のプレマン(チンピラ)2人から暴行を受けたうえ、ガソリンを掛けられ燃やされる事件があった。この住民は搬送先の病院で、翌5日に死亡した。
治安の不安定化が懸念される中、新型コロナウイルスによる死者を埋葬する墓地でも、警察による警備が強化されている。地元メディアによると、中部ジャワ州や南スラウェシ州などで、地元住民が埋葬を妨害する例が相次いているのを受け、警視庁は6日から、ジャカルタ特別州内にある2カ所の共同墓地(TPU)に警官隊をそれぞれ30人を配備している。(高地伸幸、写真も)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51437.html
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