カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム(CLMV)の代表者を対象としたプノンペンワークショップで、同4か国から日本への輸出の可能性と、繊維・アパレル業界のグローバルバリューチェーンに関する会議が開催された。
主要講演者のひとりである日本アセアンセンターの研究・政策分析ディレクターの坂東俊輔氏は、カンボジアはアセアンの中心に位置し、急速なインフラ開発と急成長中の経済成長をしており、投資、貿易、観光業を行う企業に有利な条件を提供すると述べた。
ワークショップでは、繊維産業における付加価値チェーンの輸出に関するCLMV諸国の利点を説明した。
「参加者は、日本への輸出機会を毎年増やすために繊維産業部門が直面している問題と機会を理解できたことでしょう」と坂東氏は述べた。
商業省の統計によると、カンボジアから日本への輸出の可能性がある製品は、アパレル製品、履物製品、電子機器である。
商業省の国務次官のBun Chanthy氏はこの動きを称賛し、カンボジア政府は世界の動向に合わせて生産チェーンをアップグレードしていると付け加えた。
「第4次産業革命において、政府はグローバル市場での競争力を通じて経済成長を強化および促進するための戦略計画を実施しています」とBun氏は述べた。
商業省によると現在、カンボジアには137件の日本の投資プロジェクトがあり、累積で25億米ドルにのぼり、主に電子および電気部品、自動車用スペアパーツ、農業産業製品および食品加工材料、ホテル、観光、病院およびモールの建設に関与している。
日本貿易振興機構によれば、2018年のカンボジアの対日輸出は27.3%増加し、輸入は17.8%増加した。
同年、16億米ドル以上のカンボジア製品が日本に輸出され、カンボジアは約4億2100万米ドルの日本製品を購入した。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_4202.html