計画ではまず、インドネシアと日本からの8人ずつが、四つのチームを作る。写真投稿サイト「インスタグラム」などで多くのフォロワーを持つインフルエンサーから交通遺児など、さまざまなバックグラウンドや関心がある人々を集める。
4チームは3月にバンドン市を訪れ、約1週間にわたり同市が抱える渋滞や貧困、経済格差といった問題の解決策を考えていく。21日には市内でイベントを開き、それぞれが考えたプロジェクトのプレゼンテーションを行う。イベントでは他にもファッションショーや音楽ライブも行われる予定だ。
知夏さんは上智大学在学中からフィリピンで国際協力NGO(非政府組織)に参加。発信活動に携わってきたが、「社会課題に関心や関連が高い人以外に届かない」と歯がゆさを感じた。
自身が国際的なミスコンテストに出演した経験から、「若者が楽しめ、すごいと思える、かっこいいショーができれば、より関心が広がるのではないか」と考えた。
近年一部で「内向き」が指摘される日本の若い世代と、アジアの若者をつなぎ、相互理解とそれぞれが抱える社会問題への関心を高める場をつくりたいという。東南アジアの中でも若年層人口が多いインドネシアに目を向け、アジア・アフリカ会議が開かれた歴史を持つ同市に注目。第1回の開催場所として選んだ。
昨年7月に来イし、イベントの構想をフェイスブックで発信したところ、慶応大学留学中のインドネシア人などから連絡があり、協力を得られることに。バンドン市の観光局とも連携しながら、徐々に構想を形にしてきた。費用はクラウドファンディングでまかない、現在支援を呼び掛けている。日イで協力する、一風変わった催しになりそうだ。(大野航太郎、写真も)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51027.html