支持者は「雇われた」 華為CFO裁判にやらせデモ隊=カナダ
カナダのバンクーバーで1月20日、銀行詐欺の罪に問われている中国通信機器・華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)孟晩舟被告の裁判が行われた。裁判所前では、複数の若い白人女性が被告の支持を示すメッセージボードを掲げていた。後に一人の女性が、金銭を受け取る偽装の抗議活動であることを現地メディアに告白した。女性は、華為に関する裁判事情を一切知らなかったという。
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カナダ当局は2018年12月、米国の要請で孟晩舟被告を逮捕した。米国は、孟晩舟被告がイラン制裁をかいくぐり虚偽に基づく銀行取引を行ったとして銀行詐欺の容疑で刑事起訴した。バンクーバーでの裁判は1月20日から、米国への身柄引き渡しに関する審議が始まった。保釈中の孟被告は片足首にGPS機能付きの足輪を付けて出廷した
ブリティッシュコロンビア州最高裁判所の前に、孟被告の釈放を訴える文字の書かれたボードを持つ女性らの姿があった。そのなかの一人を取材したニュース1130によると、匿名の20歳の女性は、華為の知的財産盗用やイラン制裁違反や、中国共産党政権がカナダへの「報復」として、1年前からカナダ元外交官とジャーナリストを拘束している事情などを知らなかった。
報道によれば、女性たちは約2時間、交代制で、用意されたメッセージボードを掲げて最高裁判所の前に立つだけで、150カナダドル(約1万2000円)の報酬を受け取る「短期バイト」だったと明かした。
裁判の背景を知った女性は、「無知をお詫びしたい」と、抗議活動の偽装に関わったことを後悔したという。「間違いを犯したことをとても恥ずかしく思っている」「どんな事情であるか10分でも調べるべきだった。孟氏に関する事情を知っていれば、私は自分の道徳に基づき、こんなことはしなかった」
女性は「ジョーイ」と名乗る30代ほどのアジア系女性から頼まれて、150ドルの報酬を受け取ったという。女性は、ジョーイが華為技術の関係者かどうかは不明だが、「孟の支持者」の可能性があると考えている。
中国共産党にとって好ましくない行動に「バイト」で圧力
2008年6月、ニューヨークのフラッシング地区で、人々に金銭を渡す中国系男性。受け取った人々は、法輪功学習者を暴行したり、暴言を吐いたりした(提供写真)
人権団体によると、中国共産党政権は海外でも、党にとって好ましい世論形成のために資金を使い、親政府デモの動員や、反体制派の活動の妨害をしていると報道されている。
2019年10月、ベルギーのブリュッセルでウイグル、チベット、香港民主派の合同デモが行われた。これらに反対して共産党を支持するスローガンを掲げた人々が現れたが、彼らは活動参加のために、金銭授受をしていたとの未確認情報がある。
2008年、在米華人が多く住むニューヨークのフラッシング地区では、共産党政権が迫害する法輪功の学習者を狙った暴力事件が相次いだ。大紀元に寄せられた情報によると、中国系の男性が、妨害行為を働く人物に、事前にお金を渡していたという。
当時、大紀元の取材に応じた在米台湾人の施さんは、中国領事館の工作員らしき人物に、チャイナタウンで法輪功学習者に暴言を吐き、威嚇するよう要求されたと証言した。施さんによると、この男性から「法輪功を締め出す」活動を求められたという。報酬は2時間で10ドルだった。施さんは、現場では中国領事館関係者が監視し、雇われた人々の行動を記録していたという。
(大紀元:翻訳編集・佐渡道世)
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2020/01/50944.html
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