インドネシア:国営生保の元社長逮捕 不正会計など疑い 損失10兆4000億ルピア
最高検察庁は14日、証券取引で多額の損失を出し、隠蔽(いんぺい)のための不正会計を指示していた疑いなどで、国営生命保険会社アスランシ・ジワスラヤのヘンドリスマン・ラヒム元社長ら5人を逮捕した。同社は総額10兆4千億ルピアに及ぶ損失を出していた。
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地元メディアによると、損失隠しの不正会計は06年から行われていたとみられる。ラヒム容疑者は08~18年に同社社長を務めていた。取引を通じて不正に利益を得ていた疑いがあり、当局は元社長らの自宅を捜索し、高級車や高級オートバイなどを押収した。
アスランシ・ジワスラヤは昨年10月~12月に、顧客1万7千人への満期保険金12兆4千万ルピアが資金不足で支払えない状況に陥っていた。
エリック・トヒル国営企業相は公的資金注入を行わず、同社子会社の株式売却などを通して、支払い資金を用意するとしている。
このほか、軍人保険を手掛ける国営企業アサブリの巨額損失もこのほど発覚し、エリック氏は役員の更迭などを行った。
昨年には国営ガルーダ・インドネシア航空元社長による高級オートバイの密輸入が摘発された。不祥事が続き、エリック氏はガバナンス改革の必要性を訴えている。(大野航太郎)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/50729.html
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