インドネシア:繰り上げ当選狙い贈賄か 総選挙委汚職事件 PDIP政治家
総選挙委員会(KPU)コミッショナー、ワヒュウ・スティアワン容疑者(46)の収賄事件をめぐり、贈賄の容疑が掛けられている与党・闘争民主党(PDIP)の政治家が、昨年の総選挙で当選議員の死亡を受け、自らの繰り上げ当選を狙ってスティアワン容疑者に便宜を求めた疑いがあることが分かった、地元メディアが報じた。
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昨年4月の総選挙は非拘束名簿式比例代表制で行われた。
贈賄側のハルン・マシク容疑者は南スマトラ州1区で出馬した。同区でPDIPは1議席を獲得し、別のPDIP議員が個人得票で最多得票となったが、投票日前に死亡していた。KPUは個人得票数に基づいて別の候補者を繰り上げ当選させた。しかし、ハルン容疑者は、個人得票が下位だったにもかかわらず、自らが繰り上げ当選しようと、スティアワン容疑者に少なくとも4億ルピアを渡した疑い。
スティアワン容疑者は9億ルピアを要求し、ハルン容疑者は分割して支払っていたと見られている。
KPKは党幹部などの関与を疑い、捜査を続けている。
またKPKによると、ハルン容疑者は現在シンガポールに逃亡しており、身柄を拘束できていない。速やかな帰国を求めている。同容疑者は逮捕されたと一時報じられた。(大野航太郎)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/50707.html
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