流出額は香港の域内総生産(GDP)の1.25%近くに達する。資本流出は、香港政府が逃亡犯条例の改正を進める方針を示したことを受けて始まったという。
同報告は「香港は主要な金融センターであり、こうした政治的な緊張がリスクとなっている」と指摘した。
英銀行大手のHSBCやスタンダード・チャータード銀行などは、香港でも大手銀行として事業を展開しており、英中銀は香港情勢を注視している。
英中銀は、香港のGDPが8%近く縮小し、不動産価格が半値以下に下落するというシナリオでストレステスト(健全性審査)を実施。両行は同テストに合格した。
ゴールドマン・サックスは10月、6─8月に約40億ドルの預金がシンガポールに流出した可能性があるとの見方を示した。
ただ、香港金融管理局(HKMA)は大規模な資金流出の兆候はないと繰り返し表明している。
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2019/12/50000.html