タイ首都で抗議集会、14年のクーデター以降で最大規模
[バンコク 14日 ロイター] – タイの首都バンコクで14日、2014年のプラユット陸軍司令官(当時)によるクーデター以降で最大の抗議集会が開かれた。選挙管理委員会が野党「新未来党」に政党法違反があったとして、解党を申し立てたのを受け、タナトーン党首(41)が前日にデモを呼び掛けた。
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当局はデモの阻止に動かなかった。
資産家のタナトーン氏は、バンコクのオフィス街の中心にある大型ショッピングモール「MBKセンター」の周辺に集まった群衆に対し「これは始まりに過ぎない」と強調。「今後、さらに多くの人が加われるよう、強さを誇示する狙いがある。プラユット氏が恐れるのはまだ早い。本当のデモは来月行われる」と述べた。
3月の総選挙後にプラユット新政権が発足して以来、タナトーン氏は政権批判の急先鋒となった。野党は選挙結果について、軍に有利な方法で議席が配分されたと批判している。
一方、選管は憲法裁判所に対し、新未来党がタナトーン氏から多額の融資を受けたのは政党法違反だとして、解党を命じるよう申し立てを行った。
同裁判所は11月、議員立候補者にメディア会社の株式保有を禁じる憲法に違反したとして同氏の議員資格をはく奪する判断を下した。同氏は異議を申し立てている。
新未来党の広報官は、この日のデモに1万人以上が集まったと述べた。当局は推定人数を明らかにしていない。
来年1月12日にも「独裁反対」のデモが計画されている。
タナトーン氏は14日、野党連合の6つの政党と、選挙前に軍政が策定した憲法の改正を推進するための協定に署名。タクシン元首相派政党「タイ貢献党」を含む6党はこの日のデモにも支持を表明した。
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2019/12/49958.html
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