昨年は、野党大統領候補だったプラボウォ・スビアント現国防相ら野党関係者がこぞって集まったが、ことしは、10月にジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が、プラボウォ氏を取り込んで大連立政権を樹立。政治の構図が一変し、集会の縮小を招いたとみられる。
一方、アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事は、昨年に引き続き同集会に参加。2024年の次期大統領選に向けた布石との見方もある。
モナス広場では1日の夕方ごろから人が集まり始め、2日の午前8時ごろから合同祈とうが行われた。集会は平穏に推移し、同11時には解散した。
バンテン州タンゲラン県の会社員シャリフさん(56)は「イスラムは平和な教えだと伝え、ムスリムの心を一つにしたい」と考え、2年連続で同集会に参加したと言う。
あごひげを生やし、白装束。「中国や欧米のプロパガンダで、あごひげを伸ばしたり、ペチ(イスラム帽)をかぶるだけで、同じムスリムからもテロリスト呼ばわりされ、生きづらさを感じている」と話した。
(高地伸幸)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/50341.html