展示会には、日本食品機械工業会(本部・東京都港区)が2017年から毎年、パビリオンを出展している。ことしは会員企業7社がブースを出した。3日には6社が自社製品などを紹介するセミナーを行う。
食品用熱処理装置などを製造・販売する荒川製作所(本社・名古屋市中川区)は、昨年に続いて2回目の出展。ことしはコーヒー豆用の小型焙煎機を展示した。設置に特別な知識を必要とせず、200グラム程度から焙煎可能なため、コーヒー専門店などの店頭での使用に適しているという。カフェ経営者や、地場の食品機械商社の担当者がブースを訪れており、同社で海外営業などを担当する原田美香子さんは「コーヒー文化が根付くインドネシアで、『荒川に焙煎機あり!』というイメージが広がってくれれば」と意気込んでいる。
醸造機械などの製造・販売を行うフジワテクノアート(本社・岡山市北区)は、ことしが初出展。中国やタイ、米国など20カ国に販売実績があり、インドネシアでも約20年前に地場の大手食品メーカーに納入した経験がある。
インドネシアではケチャップマニスなど発酵製品向けのニーズを見込んでおり、同社の藤原優係長は「1社でも受注を掴んで、今後の展開につなげていきたい」と巨大人口を抱えるインドネシア市場に期待を示した。
日本食品機械工業会の川内英二課長は「インドネシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)のなかでもとりわけ大きな市場。本格的な海外進出をねらう日系企業にとって、ムスリム対応の手法を学ぶ上でも、日本製品への信頼の厚いインドネシアは貴重な存在」と話した。(高地伸幸、写真も)
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