ユニクロはベトナムにおける1号店を、ホーチミン市1区のパークソン・サイゴンツーリストプラザに設置すると発表した。Uniqlo Dong Khoiの総面積は3千平方メートルで、東南アジア最大級のブランドとして宣伝されている。ユニクロはベトナムで11番目の国際的なハイファッションブランドとなる。ユニクロは他の海外ブランドや、Eva de EvaやLibeなどの国内ブランドとともに、9500万人の消費者市場で激しい競争を引き起こすとみられている。
Virac社によれば、Zara、Pull&Bear、Stradivarius、Massimo Duttiブランドを経営するMitra Adiperkasa(MAP)がベトナムの小売ファッション市場をリードしているという。
MAPの2018年の財務報告によると、同社のベトナム市場での年間売上高は1兆973億ベトナムドンであり、これは2017年の1.7倍、2016年の6倍にあたる。このうち、Zaraが収益の90%を占めている。売上高で言えば、ベトナムはインドネシアに次ぐ第2位の市場だ。ベトナムでの3年間の事業展開の後、Zaraは3.1兆ベトナムドンの利益をあげ、平均年間粗利益率は約40%を達成している。しかし、2019年上半期のMAPの収入は、2017年の同時期に比べて2%減少し、9720億ベトナムドン、日次で53億ベトナムドンとなった。
一方、H&Mの2018年度の売上高は、4つの新規店舗を構え、2017年の4.3倍となる6530億ベトナムドンに急増した。ホーチミン市とハノイに7店舗を持つH&Mベトナムは、世界のH&Mの中でも最も急速に拡大している。ベトナムは多くの国際的なファッションブランドにとって収益性の高い土地だ。米国で破産法の適用を申請したTopshopとGapも、ベトナムでの事業活動を継続している。
「ベトナムは約1億の人口を抱え、大量生産製品の需要が高く、国内ブランドの数が少ないため、大きな潜在力があります」とSeedcomの設立者であるDinh Anh Huan氏はベトナムのファストファッション市場における機会について述べる。
2018年、ベトナムのファッション産業は50億米ドルと推定された。Seedcomによると、年率10%の成長率で、市場価値は2023年までに70億米ドルに達する可能性があるという。年末にベトナムに進出するユニクロは、10の国際ブランド、数十の国内ブランドと競争しなければならない。ファーストリテイリング社の2019年度の税引前利益は23億米ドルであった。
ソース:apparelresource.asia/news/item_4087.html