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インドネシア:残る傷跡、支え合う人々 中部スラウェシ震災1年

インドネシア:残る傷跡、支え合う人々 中部スラウェシ震災1年

28日で発生から1年が経つ中部スラウェシ地震・津波。被災地に傷跡は未だ残るが、仮設住宅や避難テントでは、支え合いながら生活を続ける人々の姿が見られた。

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中部スラウェシ州が16日付で発表した資料によると、震災によるパル市、シギ県、ドンガラ県、パリギモウトン県での死者・行方不明者は計3829人に上る。土砂災害や液状化で生き埋めになったと見られる人は別途集計しており、1016人で、犠牲者は合計で4845人となる。
 
パル市内はほぼ平常を取り戻しているが、湾沿いには傾いたままのモスク、液状化現場の周辺ではひび割れた道路や舗装されていない道も見られた。液状化現場の現場には、今も傾いた家や住居のがれきが残る。
 
住居を失い、避難生活を送る人々には身を寄せ合い、助け合う姿が見られる。27日、パル市バラロアのテントで生活するアミさん(57)は、家の前で4人の友人と食事を楽しんでいた。皆、1年間の避難生活で出会った仲だという。「仮設住宅に移れるのはいつになるかわからないけど、みんなと一緒に待てると思う」と笑顔を見せた。
 
5人の子どもを持つアルフィッドさん(47)は末の息子を連れ、シギ県ロル村の仮設住宅の裏で小さな畑を耕していた。被災する前は農家を営んでいたという。
 
「またいつか、大きな畑で農業を再開したい」と意気込む。復興に向け、少しずつ進んでいく。
 
(大野航太郎、写真も)
 
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/49617.html

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