午前6時半すぎ、石井正文駐インドネシア大使やアニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事がスタートの旗を振り、第1走者が駆けだした。1人約2・5キロ、チームのメンバー4人で計10キロを駆けた。
優勝したデンソーチームは3カ月前から週3回の練習を重ねてきたという。2番走者を務めたチーム唯一の日本人、本田清さん(29)は「差が開いてしまったが、後で挽回してくれた。チームの皆に助けてもらって無事に終わり、とにかくほっとしている」と話した。本田さんからたすきを受け取った第3走者のカドリン・ハリックさんは「連覇を守ることができて本当によかった」と喜びを語った。
準優勝は、ランニング同好会の「山本モナス」。企業を代表する形で参加するチームが多い中、同好会チームとしては初となる準優勝を果たした。同会はトップ10のうち、5位と8位にも入賞した。
昨年に引き続き、会場を訪れたアニス知事は同駅伝について「6年も続けてこられたのは非常に価値があるということ。スポーツを通じてさらに両国の交流を深めていけたら」と話した。
石井大使は「絆駅伝はすでに毎年のイベントとして認知されており、これからもどんどん続けていってほしい」と述べた。
ジャカルタ「絆」駅伝は、インドネシアと日本の友好を目的に14年5月に初開催された。後援は、ジャカルタ特別州、在インドネシア日本大使館、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)、じゃかるた新聞。(上村夏美)