インドネシア:村のビジネス自立を支援 広島経済大の学生 サリナで工芸品販売
広島経済大(広島市安佐南区)の学生25人が4日からインドネシアを訪れ、ジョクジャカルタ特別州の国立ガジャマダ大学(UGM)の学生と協力しながら、国内の伝統的織物(テヌン)を用いた村のビジネス支援活動を行っている。11日には、ジョクジャカルタ地域の生産者たちが手掛けたトートバッグなどを、中央ジャカルタのサリナデパートで販売した。
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サリナデパートで商品販売を行っていた経営学部2年の末長健太郎さん(20)は「ジャカルタでの販売は初めて」と話す。学生たちは、これまで販売してきたジョクジャカルタでの価格から、ジャカルタに合う価格を模索するため、アンケートを実施。
「具体的にどれほど価格を高くすれば良いのか見えてきた。次に活用したい」と話した。サリナでの販売は同日限り。
デパートを運営する国営サリナのスギアルタ・ヤサ社長によると、同デパートで日本人学生たちがこうした販売を行うのは初めてという。「インドネシア製品を紹介したいことに加え、中小企業、若者のための場を提供していきたい。サリナはただの買い物をするだけの場ではなく、若者がビジネスについて学ぶ場でもありたい」と語った。
支援活動は、広島経済大の「インドネシア国際貢献プロジェクト」で、2013年からジョクジャカルタ近郊のムンドン村、18年から同州スレマン県スンベラルム村で実施している。
現地の生産者と協力し、織物のオリジナル商品開発や、商品を国内と日本で販売、その利益を村に還元することで生活水準の向上を目指している。また、村人たちが自ら商品を作り、販売できる体制づくりの支援を続け、自立したビジネスの確立を目指す。年に2回訪問を続けている。(上村夏美、写真も)
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