パプア地方や国内各地では、東ジャワ州スラバヤでのパプア出身学生に対する「サル」呼ばわり問題を発端にパプア人らのデモが続発、パプア独立の是非を問う住民投票を求める声も上がっていた。
一方、独立運動を「NKRI(統一国家インドネシア共和国)」を分裂させるものだとして容認しない中央政府は、パプア地方でインターネットを遮断し、外国人の立ち入りを規制するなどして、独立運動への国際社会の関心が集まらないよう躍起になっている。
その中で、住民団体「西パプア民衆委員会」の弁護に当たるフェロニカさんは、英文を交えたツイッター(@VeronicaKoman)で、デモの様子などを積極的に発信してきた。
同州警報道官は、フェロニカさんには、民族や宗教に基づく憎悪につながる情報を意図的に拡散した疑いがある、としている。有罪が確定すると、最長禁錮6年などが科される可能性がある。ロイター通信によると、スラバヤでの差別事件についての動画に基づいて、フェロニカさんが8月17日にツイートした内容が、容疑事実だとされているという。
パプア地方では、インドネシアの民主化が始まった2000年前後に、住民の独立運動が高まったが、非暴力で運動を指導していたテイス・エルアイ氏が、陸軍特殊部隊の兵士に殺害されるなどして、封じ込められていた。
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/49336.html