エスパー米国防長官は3日、早ければ数カ月中にも地上配備型の中距離ミサイルをアジアに配備することに前向きな姿勢を示した。
米国は2日、旧ソ連と1987年に締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約を正式に離脱した。
中国外務省の軍縮部門を統括する傅聡氏は記者団に対し、中国は米国がアジアにミサイルを配備するのを「何もせずに」傍観することはないと述べた。
その上で「米国が中国の玄関先にミサイルを配備するなら、中国は対抗措置をとらざるを得ない」と言明した。
さらに「近隣諸国に対し、慎重に対応し、自国領土への米中距離ミサイル配備を認めないよう求める」と発言。日本と韓国、オーストラリアを名指しし、配備容認はこれらの国の国家安全保障上の利益にならないと警告した。
具体的な措置には言及しなかったが、米同盟国が配備を認めれば「すべてが選択肢になる」と述べた。