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ジャカルタの大気汚染が世界最悪に、マスク着用必要なレベル

 
ランキングは、リアルタイムで1日に何度も更新されるもので、ジャカルタは1日、ベトナム・ハノイやモンゴル・ウランバートル、アラブ首長国連邦・ドバイなどを超えて数回1位となった。
 
基準となるのは、米環境保護局が定めた汚染の程度を示す「空気質指数(AQI)」で、同指数は大気中のPM2・5、一酸化炭素、オゾンなどの濃度を基に算出される。
 
指数は0〜500に段階分けされており、数値が高いほど汚染度が高い。
 
1日午後2時すぎ、ジャカルタの指数は「157」を記録した。151〜200は「不健康」とされており、肺などに影響を及ぼす可能性があるという。屋外活動を避けることが望ましく、マスクが必要としている。
 
また窓を開けての換気は良くないため、室内に空気清浄機を設置することを勧める。 
 
エリア別では同日、南ジャカルタ区クバヨランバル・パクブウォノ通りにあるルスル公園周辺、西ジャカルタ区カリデレスのプガドゥンガン、中央ジャカルタ区サワ・ブサールの南マンガドゥア、南ジャカルタ区パサールミングのプジャテンバラットで、指数が一時「160」を超えた。さらに、バンテン州南タンゲラン市エリアでは「170」など高い指数が出ていた。
 
また、101〜150は「敏感な人には不健康」とされ、野外活動を減らすことやマスク着用が必要となり、窓を開けての換気を勧めないとされる。中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場周辺では、同範囲の指数だった。

 
■工業団地の影響指摘

 
深刻化する大気汚染の責任を求め、環境団体ワルヒは7月4日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領、ジャカルタ特別州、西ジャワ州、バンテン州の知事など7人を相手に訴訟を起こした。
 
訴えでは工業団地が集中する西ジャワ州の大気汚染の影響拡大なども指摘、汚染軽減に向け、車両進入規制策「奇数偶数制」の適用地域拡大などを主張している。
 
同訴訟の初公判は1日に予定されていたが、原告側の提出書類不備で22日に延期された。

 
(じゃかるた新聞:上村夏美)
 
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/48808.html