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ベトナム:ハノイ、一村一品(OCOP)プログラムに1140万ドル投資

 
ハノイ新農村建設推進局のHoàng Thi Huyền副局長は、農村の新農村建設と農業生産の再構築を目指す同計画を実施する上で、手工芸の村や農場の専門性が優れていると述べた。
 
ハノイには食品、記念品、家庭用装飾品、繊維製品、衣料品など、6つの一村一品(OCOP)グループにふさわしい7200の製品がある。他地域より遅れてこの取り組みを始めたにもかかわらず、市は一村一品(OCOP)の基準を満たす製品を1000種類まで増やそうと努力している。同市は農産物の追跡システム構築を支援するとともに、このプログラムに参加する関係者や世帯のために仲介貿易と研修を行う。少なくとも2つの事業が、工芸品と観光を結びつけるために市によって採用される。農林水産物の原産地追跡システムの改善や、需要供給連結のためハノイの一村一品(OCOP)関連のウェブサイトの改善が実施される。
 
まずは、ハノイの一村一品(OCOP)プログラムでは、食品・飲料・ハーブ・織物・土産・家庭装飾・農業観光などの製品群に焦点を当てている。「参加者は、生産、設計、ブランド登録のための機器への投資、資本へのアクセス、専門家の雇用、商品配布などの支援が受けられます」とHuyền氏は述べた。
 
高い期待値
ハノイ農業・農村開発省のChu Phú Mỹ大臣によると、ハノイは一村一品(OCOP)プログラムの実施を前進させる大きな可能性を秘めているという。
 
首都には1350の工芸村があり、全国の60%を占める。これらの工芸村は多様化しており、森林や農産物の加工、漆、竹、刺繍、機械、彫刻、衣服など、様々な産業を網羅している。田園文化に関連する多くの手工業製品は、ほとんどそのままの状態で、専門職業に発展してきた。
 
例えば、Thạch Thất地区のChàng Sơnという大工村がある。何千もの世帯が陶磁器の生産に従事するBát Trang村もその典型である。
 
Quang Vinh社の取締役であるHà Thị Vinh氏によると、同社のセラミック製品の90%が海外に輸出され、何百人もの労働者に雇用を創出しているという。伝統工芸のおかげで、地元の人々の生活は向上した。さらに、都市には高品質の農産物が豊富にある。
 
解決策
このプログラムを成功させるため、ハノイ農業・農村開発省は、市のための一村一品(OCOP)プロジェクトを立ち上げるにあたって、新農村建設推進局と協力するよう要請された。このプロジェクトは、既存の農産物・工芸品の少なくとも50%が一村一品(OCOP)基準を満たすことを保証し、世帯を協同組合や企業と結びつけることを目指している。
 
ハノイ商工局は、2019~2020年の商品と展示場の選定計画を発表した。今後、鉄道駅、空港、バス停、高速道路の休憩所、貿易センター、スーパーなどを対象に、一村一品(OCOP)商品の導入・販売場所を調査・選定する予定だ。
 
ハノイ工芸村協会の会長、また企業のリーダーとして、Hà Thị Vinh氏は、一村一品(OCOP)プログラムの構築・運営のための運営委員会をできるだけ早く設置すべきだと提案した。
 
「これは、手工業村が専門家や科学者にアプローチし、生産にあたり先端の技術・設備を利用する良い機会です。また、国際基準を満せるよう品質を高め、製品価値を高めるのにも役立ちます」 と述べた。同プログラムの実施を加速させるためには、プログラムの利点を活かして農村経済開発を行うことに政治システムを関与させる必要がある、と農業・農村開発省のTrần Thanh Nam副大臣は述べた。ハノイを含む各地域はその機会をとらえ、生産者と市場を結びつけ、一村一品(OCOP)プログラムのためにより価値の高い製品を生み出すように生産を再構築すべきだと彼は言った。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3970.html