商工省によると、今年1~6月の輸出収入は約180億米ドルで、前年同期比8.61%増となった。このうち日本への出荷額は18億9000万米ドルで、アメリカ(117億米ドル超)、EU(25億6000万米ドル)に次ぐ規模となっている。
ベトナム繊維協会(VITAS)のVu Duc Giang会長によれば、ベトナムは高品質のシャツ、スーツ、スポーツウェア、子供服、タオルを日本に販売できるという。しかし、その複雑な流通システムと貿易促進コストの高さから、輸出業者は市場に参入する前には十分に準備する必要がある。日本の購買力は弱いものの、アパレル製品や繊維製品の輸出は依然として堅調な伸びを示しており、Viet Tien,、Nha Be、Garment 10などの多くの企業が今年末まで日本市場への製品の出荷契約を獲得している。
Garment 10のThan Duc Viet社長によると、日本は長年にわたり同社の伝統的な市場であるという。Garment 10はユニクロやイオンなど国内の有力ファッションブランドや小売店と提携しており、現在、日本向けの輸出が全体輸出の12%以上を占める。
Viet氏は、ベトナムの輸出業者がアパレル製品輸出の付加価値を高め、日本からの輸出収入を持続的に増加させるには、優れたファッションデザインと競争力の向上が唯一の方法であることを強調した。多くの日本のパートナー企業は、独自のデザインによる少量のアパレル製品を注文し、短期間での出荷が求められるため、ベトナムの現地企業は契約を履行するのに十分な資材を持っていなければ、高級志向の顧客を失うことになる。
ベトナム国営繊維企業グループ(Vinatex)によれば、ベトナムの主要輸出品にはアパレル・繊維製品が長い間含まれているという。高度な技術と熟練した労働力のおかげで、商品は高品質を保ち、アメリカ、EU、日本のような多くの繊細な市場からの支持を得ている。Vinatexは、あらゆる市場での輸出バランスを保つことで持続可能な開発を目指しており、ベトナムと健全な政治関係にある日本に特に注目している。
さらに、日本はベトナムが世界貿易機関に未加盟であった際は、ベトナム製のアパレル・繊維製品における最初の市場であった。Vinatexの会員企業であるDong Xuanニット(Doximex)は、日本に拠点を置く片倉工業と10年間、製品品質の向上のために協力してきた。片倉工業はDoximexと下着の生産においてさらなる協力を目指す予定だ。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3965.html