開幕式にはユスフ・カラ副大統領、アイルランガ・ハルタルト工業相、ヨハネス・ナンゴイ・インドネシア自動車工業会(ガイキンド)会長らが参加した。副大統領は「政府は国内販売、輸出の両面で自動車産業の発展を支援する」とし、日本の円借款供与を受け、西ジャワ州スバン県で建設が進むパティンバン港のカーターナミナルを取り組みの例として挙げた。
ヨハネス会長は輸入量の減少、輸出量の増加から国内自動車産業の発展を説明。「昨年の完成車(CBU)輸出台数は26万4553台で、前年比14・4%増加した。ことしは30万台を目指す」と意気込んだ。アイルランガ工業相は自動車産業の重要性を強調し、輸出増と電動車産業発展のため支援を続けると話した。
日系では、ダイハツがハイブリッドモデルのMPV「HY―Fun(ハイファン)」をコンセプトカーとして世界初披露。トヨタは「プリウスHV」の内部を公開した展示や「プリウスPHV」、SUV「C―HR」のハイブリッドモデルなどを披露している。
三菱自動車は11月に発売を予定するプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」を公開した。日産は2020年に電気自動車「リーフ」を国内投入すると発表、試乗会などを通し、国内の電気自動車への理解を深めていく考えだ。日系以外では、メルセデス・ベンツやBMWなども電動車を披露し、衆目を集めている。
ただ、電動車に関する規制がGIIAS前後に公開されるという情報もあったが、開幕式では明らかにされなかった。世界の電動車普及の流れからは遅れている現状、奨励策を含めた早急な環境整備が求められている。(大野航太郎、写真も)