インドラニー氏は「シンガポールは、誰もが出発点にかかわりなく生涯を通じ、機会が提供される社会でなければならない。不平等が拡大すれば社会は壊れることもある。社会の本質にかかわる問題であり、国だけでなく国民も責任を負う」と述べた。
貧困家庭に生まれるなどの不利以外に、技術の進歩も格差に影響する例としてインドラニー氏は、低技能の労働者が就業機会から締め出される可能性を取り上げた。第4世代指導者グループが目指すのは、能力主義の撤廃ではなく、貧しい家庭の出身者、技能で劣る労働者ら不利な立場にある者への機会提供を通じた底辺の底上げだという。
第4世代指導者グループは、ヘン・スイーキアット副首相、チャン・チュンシン通産相、オン・イエクン教育相を筆頭とする若手閣僚チームを指す。