シンガポール :市民からの寄付金、大学と教会が最大の受益者
教育機関や宗教団体、慈善団体に対する寄付額(2018年3月までの1年間)で最も多かったのはシンガポール国立大学(NUS)で、2億2,700万Sドル(約181億円)だった。現在の寄付金積立残高は95億Sドル(約7,544億円)。2位はニュー・クリエーション教会で1億2,200万Sドル(同6億3,300万Sドル)だった。
ソース:http://www.asiax.biz/news/50713/
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3位から10位は共同募金、南洋理工大学(NTU)、医療機関ファンド、寺院などで、寄付額はそれぞれ6,900万~2,600万Sドル(約55億~21億円)だった。
寄付金を募る団体数は2,277で、寄付総額は前年度比7%減の26億5,000万Sドル(約2,104億円)。教会、寺院など宗教団体が計10億Sドル(約794億円)、教育機関が3億3,400万Sドル(約265億円)を集めた。
不正経理など不祥事があり幹部が有罪判決を受けたシティー・ハーベスト教会(7位)への寄付額は2,900万Sドル(約23億円)で、40%の減少だった。
仏教寺院で唯一、10位以内に入ったのはブギス・アラブストリート地区にある観音堂仏祖寺院で、2,800万Sドルの寄付を得た。
教会では信徒が多ければ、各自が拠出する寄付額(通常所得の10分の1)が積み重なる分、寄付合計額は増える。ニュー・クリエーション教会の日曜集会に来る会衆は3万4,000人。
大学は奨学金や研究資金を寄付に頼っており、歴史のある大学ほど寄付額も多い。NTUは5,000万Sドルで、歴史の浅いシンガポール科技デザイン大学は2,700万Sドル。
NUSのマク・ユエンティーン准教授は、大学やそのほかの寄付受領団体は、団体の目的に沿った用途で予想される出費額程度に寄付受領額をとどめる道義的責任があるとの意見だ。
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