しかし、証券会社はこれらの企業はEUの要件を満たすに当たって国内のいくつかの課題に直面しているため、株価の上昇は持続しないかもしれないと警告している。
自由貿易協定がより多くの外国人投資家の扉を開いたことにより、物流および工業所有権はEUーベトナム自由貿易協定への資本の移転から利益を享受する2つの経済分野である。
Dragon Securities Co(VDSC)は、米中貿易摩擦がグローバル製造業者を中国からベトナムにシフトさせる可能性があるため、ベトナムは新しい製造拠点になる可能性があると語った。
EVFTAの締結により外資系企業がベトナム国内に工場を設立するために機械や設備を輸入する必要があるため、ベトナムへの出荷は増加するだろう。
しかし、VDSCはベトナムが海外直接投資(FDI)に大きく依存していることを警告している。つまり、FDI企業の業績が低くなれば、物流部門も急降下するという。
さらに、多くの物流会社がその潜在能力を最大化し、競争力を向上させていないため、EVFTAがもたらす利点を最大限に活用することはできないという。
繊維・アパレル産業
アナリストらは、繊維・アパレル企業は同産業の製品に対するEUの関税が2026年までにゼロ%に抑制されるため、ベトナム-EU間の貿易取引の恩恵を享受するだろうと述べている。
しかし、2019年6月に発表されたBảo Việt Securities Co(BVSC)の報告によれば、ベトナムの生産者が自国の輸出品に対して減税を希望する場合、EUの厳格な原産地要件を満たさなければならない。
繊維・アパレル製品に関しては、投入原材料においてはベトナムまたはEUおよび双方と自由貿易協定を締結した市場(例:韓国)で現地生産されなければならず、製造はベトナムまたはEUで行わなければならない。
BVSCの報告によると、ベトナム現地企業は生産能力のみ保有しており、これらの要件を満たすベトナムの繊維・アパレル企業はほとんどない。一方、投入原材料は中国および台湾から輸入する必要があるが両国ともEUとの貿易協定は締結されていない。
7月8日、繊維・アパレル企業の間で原材料の生産が不足していることへの懸念は同産業企業の株価が業績を下回る結果またはささやかな増加のみとなった。
ホーチミン市とハノイの両証券取引所に上場している20社の繊維・アパレル企業のうち、Đức Quân Investment Development JSC(HoSE:FTM)のみが0.8%増加した。
週初日の取引終了時、その他企業の株価は下落か横ばいとなった。Everpia JSC(HoSE:EVE)の株価は0.7%下落し、Thánh CôngTextile Garment Investment Trading JSC(HoSE:TCM)は2%下落した。
6月30日以来、Everpiaの株価は1.1%下落し、Thành Côngの株価はわずか2.2%の値上がりにとどまった。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3947.html