項目別で値上がりしたのは食品で1.4%。ほかの値上がり項目は、教育が2.6%、レクリエーション・文化が2.3%、運輸が1.6%、医療が1.4%。
値下がり項目は通信の1.1%、衣料品・履物の0.9%、住居費・公益サービスの0.7%だった。住居費・公益サービスのうち、電気・ガス料金は4%の大幅値下がりだった。電力小売市場の開放で、電力会社を変えた世帯が増加したためだ。
一方、自家用車所有にかかわる経費は1.5%の上昇だった。乗用車価格の上昇が主因だ。しかし新車購入権(COE)価格は6月に入り下落しており、自家用車所有にかかわる経費はこの先、1%以下の上昇にとどまる見通しだ。
通産省とシンガポール金融管理庁(MAS)は共同声明で、海外からもたらされるインフレは年内、良性なものにとどまるとの分析を示した。また今年の国内総生産(GDP)は小幅増加にとどまるため、インフレ圧力は生じないという。