シンガポール:SGX上場の10社に7社の株価、公開価格以下に低迷
シンガポール取引所(SGX)で2017年以降実施された新規株式公開(IPO)のうち約7割は株価が公開価格以下という状態だ。
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下落幅最大はフィンテック業者のアヨンドで、公開価格から81.5%値下がりした。企業統治で問題のあることが発覚し、現在取引は停止されている。海鮮レストランのノー・サインボードは上場後、株価が下落し続け、今は78.9%の値下がりになっている。5月には株式買い戻しにからみ最高経営責任者が逮捕された。ほかに、ショッパー360、シナジー、クリアブリッジ・ヘルスなどが40%超の値下がり銘柄だ。
上場後の株価が公開価格を上回っているのは、スプレー塗料のマレーシア系サムライ2kエアロゾル、アンユージュアル、トリクルスター、フォートレス・ミネラルズ、ダシン・リテール・トラスト。値上り率最大はサムライ2kエアロゾルの357.5%。
上場を計画していた企業によるIPO延期もみられる。市況が好ましい状況になく、公開予定価格での満足な応募が見込めない、あるいは上場後の株価低迷が予想されるからだ。私募発行分への応募が低調なためSGX上場を断念し、ほかの市場に上場先を変更する企業もある。
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