電子製品では大半を占める集積回路(IC)が39.8%減と大きく縮小し、全体を押し下げた。IC部品も54.2%減と低迷。また、非電子製品は10.8%減の115億6363万シンガポールドルと、3カ月連続の前年割れだった。
上位10カ国・地域への輸出では、米国向けを除いてすべて減少。中国向けが23.3%減だったほか、台湾向けが34.7%、香港向けが24.8%減、日本向けが31.2%など、アジア各国向けが軒並み2けた減だった。一方、米国向けは0.2%増とプラスを維持したものの、伸び率は前月の2.2%から減速した。
現地報道によると、低迷の背景には米中の貿易摩擦や電子製品の需要減退などがある。シンガポール企業庁は5月、19年の輸出額について、伸び率の予測をこれまでの前年比0.0〜2.0%からマイナス2.0〜0.0%に引き下げている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)