中国の果たす役割が拡大、他国は適応が必要=リー首相
リー・シェンロン首相は5月31日に開幕した域内安保を話し合う恒例の「シャングリラ・ダイアログ」で基調演説し、米中関係について、戦略的信頼の欠如が激化する緊張の背景にあると指摘。今のような道をこの先たどると、世界経済が影響を受け、重要な国際問題は放置され、グローバル化された市場の恩恵は失われると警告し、「両国が紛争への道をたどるのを回避するため、われわれは全力を尽くなければならない」と訴えた。
ソース:http://www.asiax.biz/news/50315/
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リー首相は中国の変化について、世界貿易機関(WTO)に加盟した2001年、中国の商品貿易は世界貿易の4%だったが、現在は11.8%に急拡大していることを指摘し、WTO加盟に際し中国が与えられた貿易上の特権は、ほかの国にとっては政治的に受容限度を超えていると述べた。
中国は依然、WTOの定義では途上国扱いで、外国企業が参入するための障壁が高く、そうした特権を徐々に減らすよう米国は求めている。このため貿易相手国と互恵、同格の関係になるような変化に着手することが、今の発展段階の中国に適しており、中国の利益になるという。
リー首相は「中国の発展で戦略上のバランス、経済の重心がシフトしている。中国の責任は大きくなっており、米国を含むほかの国はそれに適応すべきで、役割がさらに拡大するのを防ごうとするのは不可能だ」と述べた。
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