署名後の共同記者会見でコー・ブンワン運輸相は、昨年合意された形、あるいは何らかの変更を加えた上での工事再開をシンガポールとして希望していると表明した。
そのいずれでもない場合、マレーシアはプロジェクトを打ち切ったとみなされ、シンガポールがこれまでにかけた費用6,600万Sドル(約52億8,858万円)を弁済することになるという。RTS事業にはシンガポールからMRT(地下鉄・高架鉄道)運営事業者のSMRTが参画しており、入札応募企業、建設請負業者にも影響が及ぶという。
共同声明では「両国は第1連絡橋であるコーズウエーの混雑を緊急に緩和する必要性を認識しており、混雑緩和のための、ほかの、費用の掛からない方策を引き続き検討する」とした。
マレーシアのアンソニー・ローク運輸相は、民間セクターにRTSへの参画を働き掛ける意向を表明した。基盤整備の費用を抑制できれば運賃も抑制できるという。