シンガポール:4月の非石油地場輸出、3月に続き2桁の減少
貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)が5月17日発表した4月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除く輸出)は前年同期比10%減の132億Sドル(約1兆4,527億円)で、3月の11.8%に続く2カ月連続の2桁減となった。米中貿易摩擦の影響でこの先、シンガポールの輸出は一段の減速が予想される。
ソース:http://www.asiax.biz/news/50090/
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エコノミストの予想以上の減少だったことについてESGは、前年同期の輸出高が多かったというテクニカル面の要素を挙げた。しかし輸出が下降傾向にあることは確かだ。
1~4月通期のNODXは同7.3%の減少になった。マレーシア系投資銀行メイバンク・キム・エンのエコノミストは「6月に米中間で貿易上の合意があると想定し、下半期の経済回復を予想していたが、中国は対米姿勢を硬化させており、回復のシナリオは実現しそうにない」とした。
NODXのうち、電子機器輸出は16%減で、ICおよびIC部品、ディスクメディアの減少が顕著だった。電子機器以外の輸出は8%の減少だった。薬品輸出が47%減少したのが響いた。特殊機械、石化製品も減少した。
主要輸出市場別では、香港、米国向け以外への輸出は減少した。特に減少したのは、欧州連合(EU)、日本、中国。
製造業の先行きを示す中間財輸入は前月より12億Sドル多い67億Sドル(約5,358億円)。石油貿易、再輸出を含めた総貿易は850億Sドル(約6兆7,974億円)だった。
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