住友商事は昨年、リッポー・グループと宅配事業の共同展開で覚書を締結、同グループ傘下RCLの株式を取得していた。
提携でグラブの宅配サービス「グラブ・エクスプレス」の輸送網を強化する。GPSや地理情報システム(GIS)を活用し、集荷場所の最も近くにいる運転手に顧客オーダーに合わせた集荷・配送指示を伝達、業務効率を高める。
両社の運転手を組み合わせ、ジャボデタベック(首都圏)、西ジャワ州バンドン、東ジャワ州スラバヤ、ジョクジャカルタ特別州、北スマトラ州メダン、南スラウェシ州マカッサル、中部ジャワ州スマランの7地域で展開する。小包一つの小口配送から対応し、他の宅配業者と差別化を図る。
C2Cは一般消費者同士がインターネット上で契約や決済を行い、モノやサービスを売買する電子商取引(EC)の一種。国内の代表的なプラットフォームとしてトコペディアがある。付随する宅配需要は近年急拡大しており、グラブも事業拡充を進めていた。
RCLのラヒム・タヒル最高経営責任者(CEO)は文書で、「配送サービスと電子マネーOVO(オフォ)による決済サービス、グラブのサービスを効率的、効果的に統合する」と述べ、今後も事業を拡大していく姿勢を示している。
(じゃかるた新聞:大野航太郎)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/47725.html