現在使用しているシステムは2013年に運用を開始した。コー氏は「システムが時代遅れとならないよう、次世代システムの開発に着手した」と語った。空域を利用する航空機が増加し、管理も複雑になるため、最新の機器、技術導入が必要だという。あわせて航空管制官の能力引き上げにも力を注ぐ。
現在シンガポール民間航空局(CAAS)で働いている航空管制官は450人で、2030年までには700人体制にする。
空域管理は各国がそれぞれ別個に行っているため、効率が悪いという。東南アジア諸国連合(ASEAN)では継ぎ目のない空「ASEANスカイ」の構想を打ち出しており、運用に相互性を持たせることで、空域を飛行できる航空機が大幅に増え、安全性も増すという。