サイボウズ中国の増田導彦副総経理は、日中両国のリソースを共存させて双方で利益を享受したり、定期的に交流会や学習会を開催して協力関係を強化したりすることなどを盛り込んだ「中国ローカライゼーション戦略1.0」を示し、「お互いにリソースを交換し、共同で利益と価値を創造するために、中国のパートナーを探している。わたしたちの製品の理念は、仕事のやり方と会社の文化を変えることができる」と協力を呼びかけた。
中国市場でのkintoneのユーザー数は、18年12月時点で1000社以上となった。ただ、そのうち中国企業は100社となっており、サイボウズ中国は新戦略でビジネスの裾野拡大を狙う。増田副総経理は、19年は具体的な数値目標は設定しない考えを示し、「中国市場では、kintoneの知名度はほとんどない。まずはkintoneのことを知ってもらい、いろいろな人に協力してもらうことが重要だ」と話した。
イベントではその後、中国でビジネスを展開するkintoneのパートナー3社が登壇し、kintoneを活用するメリットとして、小規模スタートが可能なほか、操作するために高度な技術を必要としないことなどを紹介した。イベントには、金融やブロックチェーン、人工知能など製品やサービスを展開する現地のITベンダーが参加し、自社の特徴や協力を希望する領域などを発表した。
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20190425_167368.html