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ベトナム:「一村一品」運動でグローバルなつながりを追求

 
Huệ氏は、OCOPプログラムは農村地域の社会的安定の維持に加え、農村経済の再構築、都市への農村労働者の移住減少、環境保護に役立つと述べた。
 
4月17日にホーチミン市で開催されたGlobal OCOP Network Connection Forumにて、OCOPプログラムはベトナムの農産物とサービスの品質を向上させ、国内外で地元産品・商標の価値を向上させるとスピーチした。
 
「このプログラムのおかげで、農村部で作られた素晴らしいデザイン・高品質の多くの製品が、著名な国内外の店舗、スーパーマーケットチェーンで流通しています。このプログラムは新しい農村地域開発モデル、特にそのモデルの一部である生計基準を改善しました」とHuệ副首相は言う。
 
農業農村開発副大臣(MARD)のTrần Thanh Nam氏は、63ある州・主要都市のうち、42がOCOPプロジェクトの実施を承認したと言う。2018年から2020年におけるプログラムの目的には、各地域の農産物・非農産物の生産とサービスを改善し、民間・公共部門の連携でバリューチェーンを構築することが含まれる。農業観光の発展も重要な施策のひとつです、とNam氏は付け加えた。
 
ベトナムには6010の登録農業企業、協同組合、生産世帯があり、4823が「強い」(競争優位性のある)農産物を持っている、と彼は述べる。プログラムで定義される商品およびサービスのグループには、食品(生鮮および加工農産物)、飲料(アルコールおよびノンアルコール飲料)、薬草(薬草由来の製品)、布地および織物(綿糸から製造される製品)、土産、家具、装飾品(木、繊維、籐、金属、陶器製)、農村観光サービスおよび販売(観光、ツアー、学術研究のためのサービス)が含まれる。
 
本プログラムには、推定45兆ベトナムドン(19.4億米ドル)が費やされる。その資金は、信用機関・投資機関・中小企業開発ファンド・国際機関からの融資に加え、中小企業、協同組合、生産世帯からもたらされている。今日までに、43ヵ国がOCOPプログラムを承認し、うち20ヵ国がネットワークに参加している。
 
この1日がかりのフォーラムは、ベトナムの手工芸品輸出協会(Vietcraft)、一村一品(OVOP)国際協力委員会(日本)、またOCOP Global Network Connectionと連携し、MARD主導で開催された。本フォーラムは、OVOP・OCOPプログラムの実施、ならびに世界とベトナムにおけるOVOP・OCOPの促進における各国間の協力を強化することを目的としている。
 
国際見本市2019
 
フォーラムの一環として、4月17日、国際OCOP見本市2019がサイゴンエキシビション&コンベンションセンターで開催された。見本市は4月20日まで開催され、全国40以上の州や都市から700以上のブースが出展される。またこの見本市は、日本、オランダ、インド、ラオス、カンボジア、タイ、中国、ケニア、セネガル、アフガニスタン、マダガスカル、ボツワナ、オーストラリア、ネパール、ロシアの15ヵ国の企業を誘致している。今年は、米国、ヨーロッパ、日本、オーストラリアなど、47ヵ国から1600人以上の外国来場者が訪れる。
 
開会式でスピーチを行ったCentral New Rural Coordination OfficeのディレクターNguyễn Minh Tiến氏は、見本市はベトナムの手工芸を促進し、村から地域の、そして国際的な買い手に認知されることを目的としており、それはまたベトナムの地方自治体と外資企業との貿易関係を促進するだろう、と発言した。
 
Tiến氏によれば、手工芸品産業は国の総輸出に貢献する最も重要な部門のひとつである。
 
昨年、同産業の輸出売上高は20億米ドル以上に達し、農村部において150万人近くの労働者に収入と雇用を生み出した、と彼は言う。このイベントは、ベトナム工芸大学、および日本の「一村一品」プログラムと共同で、MARDによって開催される。昨年は、ベトナムは430億米ドル相当の農産物を輸出しており、今年は450億米ドルに達すると予想されている。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3830.html