午前10時50分着の最初の便にはマレーシアのアンソニー・ローク運輸相が搭乗し、セレター空港で出迎えたシンガポールのコー・ブンワン運輸相と握手を交わした。
同空港には全地球測位システム(GPS)を利用した着陸支援システムを導入する。導入のための機器整備に6~12カ月を要する見通しだ。
ファイアフライはチャンギ空港に乗り入れていたが、シンガポールの方針で昨年12月、セレター空港に移転する予定だった。しかしシンガポールの航空当局が計器着陸システム(ILS)を一方的に導入したことにマレーシアが反発、あつれきが生じ、マレーシア当局はファイアフライに運航許可を下ろさなかった。
両国はあつれきの解消に動き、ILSに替えGPS方式を採用することで合意した。ILSあるいはGPSシステムの支援があれば操縦士は視野が悪い荒天の際も安全に着陸できる。
ファイアフライはクアンタンおよびイポー発着便の再開も計画している。マラッカ/シンガポール線の開設も検討している。