評価に当たっては、技術の採用・応用、デジタル転換戦略と機構、プロセスと統治、人材の4領域を調べた。情報技術領域の調査会社IDCが開発した成熟度指数で、域内14カ国の中小企業1,340社から回答を得た。全体の60%余りはデジタル化を受け入れている。
シンガポールの中小企業の評価は「デジタル・オブザーバー」で、シスコの定義によれば、「デジタル化への努力は着手されたが一時しのぎ;自動化に注目している;戦略は調整がお粗末;クラウド資源を多少利用している」のレベル。
シンガポール中小企業が最も採用しているのはサイバーセキュリティーで、16.7%が導入している。12.9%の企業はクラウド技術に投資している。
シンガポール政府のデジタル支援措置を利用した、との回答は41.4%。一方、52.9%は、政府の措置を知っているが利用したことはないと回答した。
シスコの域内幹部ビドハン・ロイ氏は「シンガポールにはイノベーション、デジタル転換を可能にする優れた環境があり、中小企業はそうした革新的技術をいつでも利用できる」とコメントした。