長官は世界銀行・国際通貨基金(IMF)春季会合の合間に記者団に対し、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とともに翌週、中国の劉鶴副首相と2回の電話協議を行うことを明らかにした。合意に達するために追加の直接協議が必要かどうかも当局者間で検討しているという。
長官は「最終ラウンドに近付いていることに期待を寄せている」と語った。
合意に盛り込まれる中国の市場開放が2016年の二国間投資協定(BIT)交渉で検討された内容より踏み込んだものになるかとの質問に対しては、「これまでに扱われたことのない問題をカバーした非常に詳細な合意だ」と答えた。
オバマ前政権はBIT交渉を進めたが、中国が重要セクターの開放を拒んだことで行き詰まった。
ムニューシン長官は、米中が7つの章で構成する合意文書を協議していると明らかにし、「過去40年で最も重要な通商関係の変化」になるとの見方を示した。
また、合意には両国の履行を確実にする枠組みが盛り込まれるとし、米国は合意事項に違反した場合に制裁を受ける用意があると言明。「履行の枠組みは双方向に働くと想定する。われわれは米国としての約束を守ると見込むが、守らなかった場合は一定の影響があってしかるべきであり、逆の方向でも同じことが言える」と述べた。
ソース:https://www.epochtimes.jp/2019/04/42017.html