郵便のシンガポール・ポスト(シングポスト)は3日、赤字を垂れ流している米国の電子商取引子会社、ジャッグド・ピークとトレードグローバルを処分すると発表した。買い手を募集しているが、購入に名乗りを上げた企業はまだいない模様。
シングポストは、ウルフガング・バイエル氏が最高経営責任者(CEO)の時の2015年に計1億8,440万米ドル(約152億7,534億円)で2社を買収した。バイエル氏はその数カ月後に辞職し、現在は高級化粧品流通のラクスアジアのCEOに就任している。
シングポストは3日の声明で、東南アジア業務に注力すると表明した。米の2社は期待以下の業績が続いており、17年にはトレードグローバルに対し1億8,500万Sドル(約152億3,475億円)の減損処理を行った。この際の第3者監査では、買収に際し慎重な配慮を怠った可能性が指摘された。