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シンガポールの「オクトパス」中国EC大手「京東商城(JD.com)」と提携

 
中国最大の小売業者であるJD.comとの提携で、オクトパスは小売業界では初めてのB2Bソフトウェアプロバイダとなり、JD.comで買い物をしている3億人以上のアクティブな顧客にアクセスできるようになる。この戦略的提携は、小売業界をデジタル化するというオクトパスのビジョンにもとに行なわれた。
 
オクトパスはオフライン店舗を持つ中小企業に包括的なPOSソリューションを提供するクラウドベースの小売管理会社である。シンガポール、マレーシア、フィリピン、中国、スリランカ、インドネシア、アメリカの7カ国にまたがりサービスを提供し、3000社の顧客に渡る2万以上の小売店から、プラットフォーム上で約20億ドルの週通総額を生み出している。
 
オクトパスの創立者であり専務取締役のOng Whee Shion氏は次のように述べている。“デジタル時代は今日の企業に数々の課題をもたらしています。そしてビジネスの生産率を上げるために効率的な小売マネジメントシステムを持つことは小売企業にとって重要になってきています。私たちの製品は小売業者がデジタル化を受け入れ、オンラインビジネスを合理化することを可能にすることを目的としています。”
 
オクトパスのクラウドベースの小売管理ソリューションは、企業がソーシャルメディアでのやり取りを利用して、消費者の買い物や食事の行動に基づいてパーソナライズされた商品をキュレートするのに役立つ。更に在庫を同期させたり、消費者促進のサポート、顧客への価値提案の追加を目的としたロイヤルティポイントの提供も可能である。このソリューションでは、クラウドサービスを通じて顧客がモバイルプラットフォームに参加することもできる。これにより、ネットワークを介したリアルタイムの可視性により、売上、スタッフの業績、在庫を監視でき、効率性と意思決定の改善につながる。
 
2017年のグーグルとテマセックの共同研究を引用した記事によると、東南アジアの人口の半数以上がミレニアル世代であり、そのうちの70%が40歳未満であるという。1人当たりの小売スペースは依然として低く、オフライン店舗や製品へのアクセスが制限されていることを示している。レポートによると、研究対象地域の消費者はオンラインで買い物をすることに興味があり意欲を示しているが、オムニチャネルやオンラインからオフライン移行へのソリューションに焦点を当てた新たな傾向も見られた。
 
続けてOng Whee Shion氏はこのように述べている。“今日のビジネスはオンラインとオフラインを連携させる必要があると信じています。私たちが提供する総合的な解決策を通して、クライアントは更なるシームレスなショッピング体験を顧客に提供し、より高い価値を創造することができます。”
 
ソース:https://www.retailnews.asia/octopus-inks-partnership-with-jd-com-providing-retail-innovations/