東南アジア配車サービス最大手のグラブ(本社シンガポール)は金融サービスの提供を本格的に開始した。フェイスブックに利用可能な選択肢を掲載し、周知に努めている。
グラブはマレーシア発の会社で、東南アジア業務を強化するため本社をシンガポールに移転した。配車アプリケーションの提供から始まり、フードデリバリーに参入。電子財布を提供し、金融部門としてグラブ・フィナンシャルを設けた。
グラブは昨年3月、クレジットカード会社大手のクレディセゾンと提携。東南アジアの消費者、零細企業、小規模起業家への融資を手掛ける計画を明らかにした。
グラブに登録している運転手や利用者、代理店、提携商店の資金ニーズに対応するためで、登録データや、モバイル決済サービス「グラブペイ」の利用状況を蓄積したデータを活用し信用度を判断している。
融資限度は10万Sドル(約1,113万円)で、申請処理に要する時間は2分。受理されれば申請者は3日以内に資金を受け取れる。
グラブの創設は2012年で、これまでに80億米ドル(約8,902億円)の資金を調達した。出資者には、ホンダ、トヨタ自動車、ヤマハ発動機、ソフトバンクが含まる。
画像出典元:https://www.grab.com/sg/