空港を運営する州営BIJBによると、空港内の4500平方メートルの敷地に貨物倉庫を建設済みで、国際貨物の運搬も5月ごろに始める見通し。国内貨物は航空貨物サービスのアンカサプラ・カルゴ、国際貨物は空港サービスのジャサ・アンカサ・セメスタ(JAS)と協力する。JASは貨物の他にも同空港の施設や地上支援業務に投資する考えで、19日には国内線ターミナル内に70人収容のプレミアム・ラウンジをオープンさせた。
西ジャワ国際空港は昨年5月に開港した。現在、ガルーダやシティリンク、ライオンなど航空5社が東ジャワ州スラバヤや北スマトラ州メダン、ランプン州など国内8都市との間で定期便を運航、国際線はサウジアラビアへの巡礼便のみとなっている。
政府は同空港をスバン県で建設中のパティンバン港、チルボン市と統合的に開発し、州の経済活性化につなげたい方針で、空港周辺の複合開発計画もある。だが西ジャワ州ブカシ~中部ジャワ州ブルブス在住者の利用を見込んでいた空港は、1月の平均座席利用率が平日20%、週末50%程度(州営BIJB)と低迷している。
州営BIJBの担当者は「(低迷は)航空運賃の値上げやローシーズンの影響」と説明するが、空港へのアクセス道は現状チパリ高速のみで、アクセスの悪さも影響している。バンドンと空港を結ぶチスムダウ高速が建設中だが、開通目標は2020年とまだ先だ。
野党の大統領候補プラボウォ・スビアント氏も17日の公開討論会で同空港の低迷を指摘。これに対し、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領はフセイン・サストラヌガラ空港発着の便をBIJBに移行することで活性化を図る考えを示した。西ジャワ州のリドワン・カミル知事も大統領の移行案に賛同している。
(じゃかるた新聞:木村綾)
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