昨年は米朝首脳会談のシンガポール開催、シンガポールを舞台にした映画「クレイジー・リッチ!」も入国者増に貢献した。シンガポール政府観光局(STB)によると、入国者数は前年比6.2%増の1,850万人で予想を上回った。インド、米国、ベトナム、英国からの入国者が2桁増を記録した。
観光収入は推定で1%増の271億Sドル(約2兆2,119億円)。確定している1~9月実績は206億Sドル(約1兆6,814億円)で、遊覧・娯楽・賭博関連収入が6%増の44億7,200万Sドル(約3,650億円)。一方、ショッピングは14%減の40億5,500万Sドル(約3,310億円)、宿泊は5%減の43億4,700万Sドル(約3,548億円)、外食は4%減の19億4,600万Sドル(約1,588億円)だった。
観光収入が入国者増の割に伸びなかったのは、日帰り客(客船利用者を含む)の増加など滞在日数の減少、Sドル高が主因だが、旅行はしても支出を控えるのは世界的傾向でもある。
一方、業務出張や会議・報奨旅行・大会・展示会(MICE)参加の入国者数は14%増で、観光収入は10%増の約34億Sドル(約2,775億円)と好調だった。
ホテルの収入は7.4%増の40億Sドル(約3,265億円)。客室稼働率は1.2ポイント高い86%だった。STBは今年の外国人入国者数を1~4%増の1,870万~1,920万人、観光収入を1~3%増の273億~279億Sドル(約2兆2,282億円~約2兆2,772億円)と見込んでいる。