シングポストは13年にサービスの質の基準を満たさなかったとして1万Sドル(約81万円)の罰金を、翌年には500枚の郵便物を盗まれたため3万Sドル(約250万円)の罰金を命じられたことがあるが、今回が罰金額として最高。
郵便サービス基準では国内郵便のうち98~99%は集荷から1営業日以内、100%は2営業日以内に配達することを義務付けているが、シングポストは同年、6カ月の間に9回、基準を満たせなかった。
最近も郵便配達人が、アンモキオの住民に届けられるべき手紙、小荷物をゴミ箱に投棄する事件が起きており、IMDAはシングポストの作業手順に欠陥があるとした。
シングポストは同日夜、罰金命令に従うと表明。サービスの質を改善するため、郵便配達人の増員、賃金引き上げ、平日夕方と土曜の配達強化、小包カウンターの増設にのりだす。また広告郵便物の取り扱いを減らす。
クーツ最高経営責任者によると、電子商取引の普及で貨物の取扱量が急増し、祝祭などピーク時は、配達人が担当する宅配荷物は1日50~60個になることもあり、作業負担が重くなっているという。