中小企業の発展に向け、アフリカ連合銀行と日本貿易振興機構の連携
アフリカ連合銀行(以下、UBA)グループの会長であるElumelu氏は、日本貿易振興機構(以下、JETRO)の石毛氏と会合し、アフリカでの中小企業(以下、SME)の促進を目指す日本政府のプロジェクトを支援する考えがあることを表明した。JETROは、世界中の人々が人生をより豊かに生き、ビジネスや貿易が活性化することを目指しており、それは、UBAが目指すものの1つでもある。両組織は今後、協力しながら活動を進めていく考えだ。
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石毛氏は、JETROの究極的な目標は日本の社会と経済のさらなる発展に貢献することであるが、これを達成するためには、さらなる貿易と投資の促進が必要となると述べた。同組織は、今後の開発途上国との貿易を見据え、それらの国での研究に力を入れているところだ。Elumelu氏は、このパートナーシップがアフリカ地域の雇用創出にプラスに影響し、また持続可能なビジネスが構築されるにつれて、同地域での貧困も緩和されるであろうという見解を示した。
毎年1月にスイスで実施されるダボス会議には、世界中から財政界のリーダーや学者らが訪れるが、多くの参加者がナイジェリアでのビジネスの可能性について言及している。アフリカ大陸においてナイジェリアは、今後のビジネスの中心地として注目を集めている。JETROが日系企業を対象に行ったアフリカ市場の今後についての調査でも、ナイジェリアは大陸最大の経済・人口大国であることから、その注目度は高い。UBAはJETROのプロジェクトがナイジェリアに大きな進歩をもたらすことを確信しており、ともに青少年育成や、SMEの拡大に向けて協力する考えだ。
UBAとJETROの目的は、必ずしも完全に一致しているわけではないが、2つの組織が協力して取り組むことで、双方にとって大きな利益が期待される。アフリカのSME事業は拡大し、雇用率やアフリカ経済に良い影響を及ぼすであろう。また、アフリカでの経済の発展は、貿易国である日本にとってもプラスとなる。UBAとJETROの相互支援は、今後長い期間をかけながら、アフリカ経済、そして日本経済の発展のために、一丸になって取り組んでいく予定だという。
日本は現在、アフリカ諸国から原油や石炭、石油ガスなどのエネルギー資源や、白金や銅、鉄鉱石などの鉱物資源、カカオやコーヒー、野菜果物などの食料品まで、幅広く輸入している。JETROの支援により、アフリカ経済、特にSMEの拡大と雇用創出が図られることを期待するとともに、日本経済のさらなる発展に期待したいところである。
(参照)https://www.vanguardngr.com/2019/02/uba-japan-collaborate-to-promote-msmes-in-africa-2/
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