リコーが中国で再生エネルギー事業を強化 太陽光発電所の保守管理をドローンで
リコーは1月28日、中国の再生可能エネルギー関連スタートアップ企業の北京中科利豊科技(北京市)に対し、中国の販売会社リコー(中国)投資を通じて出資し、再生可能エネルギーを活用した発電施設の運営管理や保守を支援する事業で協業関係を強化することで合意したと発表した。今後、中国国内の大規模な太陽光発電施設向けに、ドローンを活用した点検ソリューションの提供を本格展開する。
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中科利豊科技は2012年に設立した。ドローン技術や画像識別技術、ソフトウェア技術を生かし、太陽光発電施設や風力発電施設向けの運営管理や保守を支援するソリューションを提供している。16年から、リコーの中国子会社リコーソフトウェア研究所と太陽光発電施設向け点検ソリューションの共同開発を開始し、18年12月に運用を開始していた。
点検ソリューションは、自動飛行させたドローンから太陽光発電施設を撮影し、ソーラーパネルの発電状況を診断する仕組みになっている。リコーソフトウェアの位置把握技術や人工知能に、中科利豊科技の技術を組み合わせた画像解析技術が用いられているという。
太陽光発電所の発電能力が世界で最も多い中国では、30年までに、再生可能エネルギーの発電量を50%に引き上げる政策を政府が掲げており、今後も太陽光発電施設の大幅な増加が見込まれる。しかし、大規模な太陽光発電施設では、広大かつ複雑な地形の土地に設置されたソーラーパネルの稼働状況を効率的に把握するための運用管理や保守の実現が課題になっているという。
(週刊BCN+ 齋藤秀平)
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20190129_166143.html
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