これに先立ち、両社は既にホーチミンに合弁会社「アサヒ・ヌティフード」を設立し、同社のCEOにはチャン・チ・レ氏が就任している。同氏によるとこの合弁事業は、日本基準の高品質な製品でベトナムの幼児や子どもたちの健康をサポートするだけでなく、育児や栄養相談などのサポート活動にも取り組んでいくとしている。また、ヌティフードの有する専門家たちは今後、アサヒグループ食品から輸入する製品の研究を行っていく。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
アサヒグループ食品の代表取締役社長、尚山 勝男氏は今回のベトナム市場参入にあたり、ヌティフードをパートナーとして選んだ理由に、ベトナム国内での日本製品への信頼の高さを挙げている。さらに、同社がベトナム市場で長期に渡り培ってきた経験や販売網を活用し、両社の強みを生かした経営ができると考えたためとしている。
日本で初めて国産の育児用粉ミルクを販売した企業として知られるアサヒグループ食品は、ベトナムの子どもたちの栄養事情へ深い理解を持っており、今後ベトナム人の健康面の成長や発展に大いに貢献していくことが期待できるだけでなく、両社の提携は2カ国間の経済にも、非常に大きな影響を及ぼすものとなりそうだ。