終電後の技術者による保守点検作業は通常1日3~4時間だが、改修では線路、電力・信号系統も入れ替えるため、これ以上の時間が必要になる。このため一定期間、始発を遅らせ、終電を早める。この間、バスによるシャトルサービスで代替する。
コー氏によると、南北線、東西線の改修では運営業者のSMRTは最小限の設備投資にとどめたため、再改修が必要になり、利用者に不便をかけた。今回はこうした過ちは繰り返さないという。当時は運営会社が鉄道資産を所有していたが、現在は政府がすべての鉄道資産を所有する形態に移行しており、改修費もすべて政府が負担する。
車両も改修する。このため陸運庁(LTA)は1億1,700万Sドル(約96億3,300万円)の契約を12月17日、交わした。空調、情報掲示システムを改める。車両状況モニターシステムも据え付け、機器劣化を早期に発見する。東北線の利用者は1日60万人。