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オーガニックコーヒー需要が急伸するカンボジア コーヒー関連ビジネスに商機

オーガニックコーヒーの生産が盛んなモンドルキリ州のコーヒー栽培の土地は206ヘクタールにおよび、うち132ヘクタールは企業に属し、残りは農家によって運営されている。モンドルキリ州の発表によると、今後数年間でコーヒー栽培に注力していくと述べており、2018年の耕地面積が50%増と大きく増加していることからも、その成長が見て取れる。

 

また、需要の増加に伴い1キロ当たりの市場価格も高騰しており、過去数年間、1キロ当たり1ドル前後から行われていた取引が、現在では1キロ当たり2.5ドルにまで上昇している。

 

カンボジアでは現在、国産のコーヒー豆はもちろん、ベトナムやラオスを中心とした近隣諸国からもコーヒー豆を輸入している。カンボジアで栽培されているコーヒーは、苦みとほんのりした香りを特徴とする、同国のような低地での栽培に適しているロブスタ種だ。同じくベトナムから輸入されるロブスタ種と風味が近いことから、価格競争が激しくなっている。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
カンボジアとしては、オーガニックコーヒーの栽培農家に対し、伝統的な有機栽培法を使用し、基準を満たすコーヒーの生産の継続を推奨しているが、国外からの輸入品種との競争が激化する現在、今後のコーヒー栽培については、システム化によって生産コストを抑えていく必要があるだろう。

 

また、都市部では続々と新たなカフェ、コーヒースタンドがオープンしし、特に若年層の高い支持を得ていることからも、カンボジアでのコーヒー関連ビジネスの可能性はまだまだ大きいと言えそうだ。

 

(参照)https://www.khmertimeskh.com/50551719/organic-coffee-production-boosted/