観光産業が成長するカンボジア 日系スターツグループが4つ星ホテルを開業
不動産の賃貸・仲介・管理などを傘下とする、日本の「スターツグループ」は、カンボジアのプノンペンに、同社にとって初の海外自社施工・自社運営の4つ星ホテルとなる「ホテル エミオン プノンペン」をオープンした。
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ホテルは空港から車で約60分に位置し、ロイヤルパレス、イオンモール一号店、リバーサイドなどのランドマークに近く、観光客はもちろん、ビジネスでの利用にも重宝するロケーションだ。同国には今年、既に最初の8ヶ月間で13万人の日本人観光客が訪れ、そのうち6万9279人がプノンペンを訪れている。
カンボジアのトンコーン観光大臣は同ホテルの開業について、カンボジア国内の雇用創出に貢献しただけでなく、国民に職業訓練の機会や、持続可能な観光産業を実現に貢献していると述べ、多くの日本人観光客や投資家を引き付ける起爆剤になることを望んでいるとしている。
また大臣は、日本人観光客の誘致に向けて、専用の戦略を策定している事にも言及している。具体的には既存の観光地の開発と管理を強化するためのマスタープランの作成や新しい観光商品の開発に更に投資することなどが含まれているという。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
現在カンボジアでは、日本人のみならず世界中からの観光客が増加している。2017年におけるカンボジアの観光業の収益は13.3%増の36億3000万ドルで、外国人旅行者数は560万人。この数字は、2016年に比べて11.8%の増加だ。
この観光客数と収入の増加の大きな要因となっているのが中国からの観光客だ。中国から同国へ乗り入れる中国系航空会社は年々増加しており、富裕層を中心に多くの中国人がカンボジアを訪れている。その数は2018年に170万人、2020年には250万人にも上るとされている。
またこれらの中国人観光客は、特に富裕層を中心に日本式の手厚い行き届いたサービスを好む傾向が強いため、今後日系ホテルはこれらの層を取り込むことができれば、大きな集客を見込めるだろう。
※画像出典元:https://www.hotel-emion-phnompenh.com/
(参照)https://www.khmertimeskh.com/50549751/capital-welcomes-launch-of-new-japanese-high-end-hotel/
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