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外国人労働者受け入れの現状 ベトナムの学生の多くが日本での就労を希望

例えば、The Ho Chi Minh City University of Food Industryでは、生徒の専門科目と日本語と日本文化、日本企業で働くための知識などが学べる2年半のコースが用意されている。同コースを卒業した生徒は、短大卒業資格を受け取ることができ、日本での就労後にベトナムへ帰国し、マネージメントなどの勉強をして大学卒業資格を得ることも可能となる。

 

これらのプログラムの目的は、海外で経験を積んだ質の高い人材が、ベトナムに帰国後に活躍できるシステムを構築することにある。近年、このようなプログラムの成果が実を結び始め、派遣されるベトナム人のレベルが上がり、日本の外国人労働者を受け入れる企業側も、以前に比べて受け入れの条件を緩和し、短大や専門学校を卒業した学生も受け入れ対象とする企業が増えている。

 

同国では、日本での就労経験は大きなアドバンテージとなり、経験のないベトナム人と比較すると、同じ仕事をしていても、最低でも30%は給料が高いと言われている。また、企業内での日本語教師や通訳など、仕事の幅も大きく広がる。

 

このような背景もあり、以前にも増して海外志向の学生の数は増え続けている。現在は、日本、台湾、韓国へ働きに行く学生が多いが、今後はインターンシップなども含めてヨーロッパや中東への学生の送り出しも視野に入れているとのことだ。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
2018年10月の時点で12万人の学生が海外に働きに出ており、この数字は昨年よりも20%増加している。器用で真面目で比較的日本人と気質が似ていると言われるベトナム人は、親日感情の強いということもあり、多くの学生が職業訓練や日本での就労を希望している。
 
そのため、人材教育の分野でも大きなビジネスチャンスがありそうだ。今後もますます増え続けるであろうベトナム人労働者の日本での活躍と帰国後のベトナムでの活躍に期待が高まる。

 

(参照)https://en.vietnamplus.vn/schools-offer-courses-for-overseas-workers-students/141820.vnp