前者の「企業文化」は主に企業の枠組みづくりであり、目標、ビジョンや戦略に裏付けられた仕組みを指します。
トップダウン、ボトムアップ、ホラクラシー経営、垂直型組織、リーンスタートアップ、マネジメントの方法論など、これらは全て企業文化を形づくるものです。一方後者は、人間関係を土台として、社員一人ひとりが感じている会社の姿からつくられる社風(=会社の風土)を指します。
両方とも重要な要素ですが、フィリピンでの企業運営にはこの社風づくりで失敗するケースが非常に多いように感じます。
さらに言えば、そもそも日本とはお国柄が全く違う外国での経営をしているにもかかわらず、フィリピン人の風土にあった社風づくりに力を入れていない企業がほとんどであるように思います。
今回は弊社や私が関わっている企業の実践を例に、フィリピンで重要だと思われる企業風土についてお伝えします。風土づくりはまさにソフトな部分であり、量的データを取りにくいのですが、実例を紹介して考えを述べさせていただこうと思います。
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